水質環境の異なる水体でのリモートセンシングによる統一的評価の試み(研究成果)

2018年5月14日

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矢島 啓 (エスチュアリー研究センター 教授)

発表概要
 JSPSの二国間交流事業による研究課題「気候変動と土地利用変化を踏まえた日本・南アの表流水の水質に関する将来シナリオ」に関する研究成果として、日本と南アの水質が大きく異なる水体でのリモートセンシングによる統一的評価を行った論文が掲載されました。概要は次のとおりです。
 南アフリカのバールダム(VDR)、日本の宍道湖や中海(SJNU)のクロロフィルa(Chla)と濁度について、リモートセンシングの統一アルゴリズムを評価するために、2016年7月から2017年3月までの38種類のリモートセンシング反射率(Rrs)、Chlaおよび濁度データを収集した。統合されたChlaモデルとして、2バンドモデル(2-BM)および3バンドモデル(3-BM)により、Rrs(687)を用いて強い相関(R2 = 0.7、RMSE = 2mg m-3)を得ることができた。また、統合された濁度モデルとして、Rrs(763)/ Rrs(821)およびRrs(810) - [Rrs(730) + Rrs(770)] / 2を用いて、2-BMおよび3-BMモデルによる強い相関(R2 = 0.7, RMSE = 260NTU)を得ることができた。さらに、Sentinel-2 Multispectral Imager(MSI)周波数帯をターゲットとして、ChlaアルゴリズムのMSIバンド4と5(Rrs(740)とRrs(775))に焦点を当てた。その結果、 SJNUとVDRデータを光学的に分離する場合、MSIバンド3と4(Rrs(560)とRrs(665))のスロープとMSIバンド7と9のスロープ(Rrs(775)とRrs (865))を利用するのが効果的であることを明らかにした。
 なお、論文は以下のサイトから入手できます。
 http://www.mdpi.com/2073-4441/10/5/618

<発表雑誌>
雑誌名,巻,頁等:Water 2018, 10(5), 618; https://doi.org/10.3390/w10050618
http://www.mdpi.com/2073-4441/10/5/618
掲載日:2018年5月8日
論文タイトル:Evaluation of Unified Algorithms for Remote Sensing of Chlorophyll-a and Turbidity in Lake Shinji and Lake Nakaumi of Japan and the Vaal Dam Reservoir of South Africa under Eutrophic and Ultra-Turbid Conditions.
著者:Sakuno, Y.; Yajima, H.; Yoshioka, Y.; Sugahara, S.; Abd Elbasit, M.A.M.; Adam, E.; Chirima, J.G.

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