特集「中海・宍道湖の底生生物群集と水環境」がLaguna (汽水域研究) から出版されています

公開日 2021年07月12日

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  Laguna(汽水域研究)第26巻(2019)の特集号「中海・宍道湖の浮遊物質、堆積物と環境変化」に続く、特集号「中海•宍道湖の底生生物群集と水環境」がLaguna(汽水域研究)第27巻(2020)から出版されています。6編の論文から構成されています。
  現生底生生物群集の現況とその変化や変遷は、現在の中海・宍道湖の環境を評価する上で、また将来に向けたより良い環境を構築するためにも、最も基礎的な資料となります。本特集では、オゴノリ、底生有孔虫、マクロベントスを対象に、これらの分布を扱うとともに、音響計測手法や環境DNAを用いた新しい調査手法による結果が示されています。また底生生物群集と密接な関係のある水環境についても、長期間の観測データの解析と2018年夏の結果、また堆積物に記録された過去600年間の変遷が報告されています。

どの論文もフリーアクセスとなっています。
http://www.jaes.shimane-u.ac.jp/?page_id=31

目次
巻頭言:• Laguna 27:19-20
1) 音響計測手法を用いた中海大根島周辺におけるオゴノリ類群落の分布と季節変化
南憲吏・倉田健悟・安永志織・金相曄,Laguna 27: 21-31

2) 長期間の連続観測データからみた中海の下層における溶存酸素濃度の変動特性
金相曄・濱田孝治・南憲吏・清家泰,Laguna 27: 33-40

3) 中海Nk-3C地点における湖底表層堆積物層序および過去約600年間の地球化学的環境の変化
廣瀬孝太郎・瀬戸浩二・辻本彰・中村英人・安藤卓人・入月俊明・香村一夫,Laguna 27: 41-57

4) 中海における2016年の底生有孔虫群集の分布
辻本彰・瀬戸浩二,Laguna 27: 59-68

5)[資料]2018年夏季の宍道湖のマクロベントスと水質・底質環境総合調査結果
中村幹雄・森久拓也・杉山ゆかり・尾島徹哉・森山今日子・園田武・松田烈至,Laguna 27: 69-86

6) 環境DNAを用いた宍道湖・中海におけるモクズガニ(Eriocheir japonica)の季節的な分布の推定
立石新・辻冴月・山中裕樹・乾隆帝・赤松良久・高原輝彦,Laguna 27: 87-100


 

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