第145回汽水域懇談会 -松倉 隆一 博士-【06/24開催】

公開日 2019年06月17日

<img title="190624-TOP.jpg" src="/_files/00300476/190624-TOP.jpg" alt="190624-TOP.jpg" />

 第145回の懇談会は松倉 隆一 博士(国立研究開発法人 日本海区水産研究所)の話題提供で行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。 


第145回汽水域懇談会

題目 : 日本海日韓北部暫定水域周辺における底魚資源の減耗量推定に関する試み
話題提供者 : 松倉 隆一 博士(国立研究開発法人水産研究・教育機構 日本海区水産研究所資源管理部
日時  : 2019年 6月24日(月) 17:00–18:00
場所 : 島根大学 研究・学術情報機構 エスチュアリー研究センター 2階セミナー室(201号室)

【発表の概要】
 日本海西部、島根県から兵庫県にかけての我が国EEZ内において、ズワイガニ等の底魚資源は主に沖合底びき網で漁獲されています。しかし、これらの漁場では投廃棄されたり、放置されたり、さらには違法に設置された漁具(底刺網やかご漁具)が後を絶たず、底びき網漁業の大きな妨げとなっています。また、日本海日韓北部暫定水域では、外国漁船による海底設置型の漁具が数多く常在しているため、暫定水域内における漁場(浜田沖や隠岐諸島北方の海域)から我が国の底びき網漁船は事実上閉め出されているのが現状です。
 資源を管理するためには減耗量の把握は必要不可欠です。しかし、困ったことに、暫定水域内の外国漁船による漁獲量の報告は無く、現在どれほどの資源が毎年減耗しているのか把握する手段がありません。そこで、本研究では暫定水域の減耗量を試算するための前段階として、まずは暫定水域境界線上の減耗量の試算を試みました。減耗量は、設置されている漁具の量と単位漁具当たりの漁獲能力から試算します。漁具の設置量はサイドスキャンソナー(図1)という音響調査機器を用いて調査しました。単位漁具当たりの漁獲能力については実際に漁具を回収し、罹網生物(図2)を集計しました。今回はサイドスキャンソナーによる漁具調査から減耗量の試算について簡単に紹介致します。


掲示用ポスター

戻る