2017/11/21 第128回 - 吉田 真明 博士

 第128回の懇談会は吉田 真明 博士(島根大学生物資源科学部 附属生物資源教育研究センター隠岐臨海実験所 : エスチュアリー研究センター兼任教員)の話題提供で行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。


第128回汽水域懇談会

題目 : バイオインフォマティクスによる水棲動物の進化と生態
話題提供者 : 吉田 真明 博士(島根大学生物資源科学部 附属生物資源教育研究センター隠岐臨海実験所 : エスチュアリー研究センター兼任教員)
日時 : 2017年11月21日(火)17:00~18:00
場所 : 島根大学 研究・学術情報機構 エスチュアリー研究センター2階セミナー室(201号室)


【発表の概要】
 バイオインフォマティクス(生命情報学)はゲノムプロジェクトと共に発展した分野で、コンピュータを用いて大量情報として生物学を扱う。これは生物の設計図であるゲノムDNA解読と相性がよく、重要な生命現象の機構を次々と解明してきた。さらに次世代シーケンス技術の目覚ましい発達により、従来より高速かつ低コストに遺伝子情報が得られるようになり、ゲノム科学は大きな転換点を迎えている。研究室単位でも動物の全ゲノム解析ができる時代がすぐそこまで来ていると言って良く、モデル生物種以外の研究者にとっては福音である。これまでに行ってきた、ヒメイカIdiosepius paradoxusゲノムプロジェクトについて、頭足類学におけるゲノム科学の先端の取り組みを紹介したい。
 合わせて、バクテリアゲノム解析・胃内容解析・環境DNA解析など、次世代シーケンス技術を用いた隠岐臨海実験所の新たな取り組みについても紹介する。


掲示用ポスター(ズームしてご覧ください)