南アフリカVaalダムでの調査他のご報告
公開日 2016年11月21日
南アフリカVaalダムでの調査他の報告
2016年10月23~30日
JSPS南アとの共同研究「気候変動と土地利用変化を踏まえた日本・南アの表流水の水質に関する将来シナリオ」(研究代表:矢島)の一環で,10月23~30日まで南アを訪問しました.研究のきっかけは,鳥取大学乾燥地研究センターで博士号をとったMohamed A.M. Abd Elbasit博士からのコンタクトでした.今回の日本からの参加者は,汽水域研究センターの矢島,島根大学総合理工学部の管原助教,鳥取大学農学部の吉岡助教の3名です.南ア・ヨハネスブルグには,シンガポール経由で,飛行機での正味の移動で約20時間かかりました.
24日は,ヨハネスブルグからプレトリアに移動し,国立土壌・気象・水利農業研究機関(Soil, Climate and Water, Agricultural Research Council)を訪れ,全体の打合せを行いました.市内は,ジャカランダという日本の桜に相当する紫の花がたくさん咲いていて美しかったです.
(写真1:プレトリア市内)
25日は,南アのダムを管理するDepartment: Water and Sanitation(DWS)を訪れ,日本のダム管理に関するプレゼンを行うとともに活発な議論を行いました.また,プレゼン後のブレークをはさんで,隣接するRoodeplaatダム見学を行いました.Roodeplaatダムもアオコが発生していました(世界の悩みですね).午後からは,通称ビッツ大学(University of Witwatersrand)を訪れ,地質学部長を含めた会談を行い今後の研究協力についての討議を行いました.
(写真2:DWSでのプレゼン)
(写真3 Roodeplaatダム)
(写真4 Roodeplaatダムでのアオコ)
(写真5 ビッツ大学地質学部長との会談)
26~28日は,今回の訪問のメインである,ヨハネスブルグから南へ車で1時間半のところにVaalダムでの現地調査です.ダムの総貯水容量は約26億m3(ちなみに,日本最大の総貯水容量は徳山ダム6億6千万 m3)とかなり大きく広いため,なかなか調査もすすみません(笑).一連の調査終了後は,かなり交通渋滞のひどいヨハネスブルグを通過してプレトリアに戻り,翌29日に無事帰国の途につきました.
(写真6 Vaalダム)
(写真7 Vaalダムでの調査1)
(写真8 Vaalダムでの調査2)
(写真9 Vaalダムでの調査チーム)
(写真10 ヨハネスブルグ市内.白い橋が「マンデラ橋」.)