新任スタッフ紹介 - 増木 新吾 博士

公開日 2017年04月07日

自己紹介, Introduction

増木 新吾 博士, 特任助教

Dr. Shingo MASUKI, Researcher

 2017年4月1日付けでエスチュアリー研究センターに着任致しました増木新吾と申します。私は島根大学生物資源科学研究科を修了したのち,地元の総合建設会社で約10年間勤めてまいりました。前職在職中には,鳥取大学の社会人博士課程に通わせて頂き,また汽水域研究センターでは博士論文を作成するにあたって國井先生の研究室をお借り頂くなど大変お世話になりました。汽水域研究センターは,エスチュアリー研究センターへと名称が変わり,また新たな組織体制が組まれるなど,より総合的な研究機関へ変わりつつあるなかで諸先輩方とともに研究を行えることを嬉しく思うとともに気が引き締まる思いでございます。

 前職では主にダム貯水池や汽水湖における調査や研究に携わり,藍藻類の異常増殖(アオコ)に関連する利水障害,富栄養化問題,そのほか貧酸素に起因して発生する水質悪化問題を解決するための技術開発を行っていました。ダム貯水池等の水源を上水として利用するにあたってはアオコ等による着臭問題,特定生物種から発生するカビ臭問題,また金属イオン溶出による着色等,いまだ多くの課題が残されている現状といえます。このような状況は,日本国内はもちろんのこと,特に人口が多い中国やインドなどにおいて顕著であり,今後おとずれるといわれる世界的な水不足の問題を解決するためにもダム貯水池における水資源の管理手法の研究を一層進めていくことが極めて重要であると考えています。

 今後は,エスチュアリー研究センターの一員として,当センターの活性化や,地域社会,国際社会にわずかながらでも貢献したいと考えております。私の力は微々たるものですが,諸先輩方とともに研究者として精一杯やってゆく所存ですので皆様ご指導のほどよろしくお願いいたします。

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