「ひらめき☆ときめきサイエンス」を実施しました(07/23)
公開日 2017年08月02日
文部科学省主催の研究成果の社会還元・普及事業である「ひらめき☆ときめきサイエンス」プログラムを7月23日(日)に島根大学・教育学部で実施しました。このプログラムは、当センターの瀬戸准教授が以前獲得した科研費「海跡湖に記録された小氷期以降の汎世界的な環境変動と人為的環境変化」で得られた研究成果を、小学生高学年にわかりやすく説明することを趣旨として行われました。小学生7名の参加があり、講師は実施代表者である瀬戸准教授と実質的に本プログラムを取り仕切って頂いた教育学部の辻本講師、そして私香月で行いました。また教育学部の学生さん3名にお手伝いをしてもらいました。 この日は、最初に瀬戸先生および辻本先生によるオリエンテーションを行った後に、九州大学の坂上先生より科研費の意義に関する説明を行って頂きました。その後、大橋川に移動し白鳥号に乗って中海に向かいました。中海において、水質測定や底質観察の様子を児童らに見てもらい、現在の中海の様子を説明しました。中海の底の堆積物は硫化水素臭がするためか、児童らは興味津々というよりは恐る恐るという感じで堆積物を触っていました。
写真1:水質測定機器の説明を行う瀬戸准教授(写真提供:辻本講師)
中海で柱状堆積物を採取した後、再び島根大学に戻り、堆積物のでき方や中海湖底の微化石について講義を行いました。実際に中海湖底で見られる有孔虫や貝形虫を観察してもらい、最近と過去の堆積物や生物群集の違いを実際に体験し、中海がどう変わったのかを見てもいました。 今日、プログラムに参加してもらった児童たちが、今後さらに環境や水中の生き物に興味を持ち、将来環境や生物生態に関わる仕事や活動に携わるきっかけになって貰えればよいと思います。
写真2:模型を使って有孔虫の説明を行う辻本講師
(香月 記)