汽水域合同研究発表会2018のご報告

公開日 2018年01月15日

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 「島根大学エスチュアリー研究センター第25回新春恒例汽水域研究発表会・汽水域研究会第6回例会 合同研究発表会」が、2018年1月6日(土)~7日(日)に島根大学・教養講義室棟2号館504教室にて開催されました。
 齋藤文紀エスチュアリー研究センター(以下EsReC )・センター長による開会の挨拶からスタートした本会は、EsReC 改組記念シンポジウムをはじめ、一般講演・常設セッションの「汽水域一般」8件、「水圏生態研究」11件、「流動解析」3件、「環境変動解析」10件の発表に加えて、スペシャルセッション「完新世における汽水域及びその周辺地域の環境変遷史 2018」9件と「中海の環境改善の取り組み」8件、合計で56件という盛りだくさんの発表となりました。

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 6日午後の「エスチュアリー研究の現状と今後の課題」と題したEsReC 改組記念シンポジウムでは、秋重幸邦理事(島根大学副学長)の開会の挨拶を皮切りに、中野伸一教授(京都大学生態学研究センター)、中山恵介教授(神戸大学大学院工学研究科)、多田隆治教授(東京大学大学院理学研究科)による記念講演が行われました。いずれも最新の興味深いテーマが発表され、またエスチュアリー研究におけるEsReC の使命や可能性を再認識させられる内容でした。続いて「EsReC の動向」として、齋藤センター長から汽水域研究センターからの歴史とEsReC の概要説明、及び3つの部門の説明が行われました(環境変動解析部門:瀬戸浩二准教授、流動解析部門:矢島啓教授、水圏生態研究部門:堀之内正博准教授)。
 2つのスペシャルセッションでは、学際的な取り組みによるエスチュアリー研究や環境変動解析を代表するようなテーマであったことから、共に盛況で活発な議論が行われました。
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 優秀な学生発表に対する顕彰(EsReC センター長賞・汽水域研究会長賞)も昨年同様に行われる予定で、多くの聴講者が評価者として参加しました。次世代の若い研究者を育てる意味で、有意義なイベントに定着しつつあると感じました。結果は後程本ホームページでお知らせ致します。
 企業展示ブースには協賛企業有志による気配りのおもてなしスペースである「サイエンス・カフェ」が設けられ、商談や情報交換の場として多くの方々が立ち寄り、活気に溢れました。寒い中の温かいコーヒーは、本当に有難かったです。
 本会は、7日夕方の三瓶良和汽水域研究会会長による閉会の挨拶で無事終了しました。2日間で153名(のべ250名)の来場者があり、内訳は島根大学関係60名、島根県内から約40名、県外からは11都道府県に亘り約50名でした。今年の大会はエスチュアリーを軸とした多くの専門分野にまたがる多様な講演内容が大変好評で、地域に密着した研究の連携の広がりや、日本のエスチュアリー研究の中心的役割を果たしていくであろうEsReC に対しての期待と課題を実感させられた2日間でもありました。
 ご参加頂いた皆様、またご支援・ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。次回又お会いしましょう。

 (舩來 記)

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