汽水域合同研究発表会 2021(オンライン)報告
公開日 2021年01月12日
島根大学 研究・学術情報機構 エスチュアリー研究センターの第28回汽水域研究発表会と 汽水域研究会の第12回大会(第9回例会)の合同研究発表会が、2021年1月9日(土)から10日(日)の二日間にわたって開催されました。
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【開催概要】
日時:1月9日(土)10:15-17:30 / 1月10日(日)09:00-15:00
場所:オンライン
主催:島根大学 研究・学術情報機構 エスチュアリー研究センター、汽水域研究会
協賛:公益財団法人ホシザキグリーン財団、公益財団法人島根県環境保健公社、環境システム株式会社、JFEアドバンテック株式会社、松江土建株式会社
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毎年松江で開かれるこの発表会も、昨今の社会情勢を鑑み、今年はオンラインでの開催となりました。大会当日、松江は例年にない大雪でしたが、オンラインでの開催であったために、遅延もなく、島根大学 研究・学術情報機構 エスチュアリー研究センター長である齋藤教授の開会の挨拶により、発表会が始まりました。
参加者は207名(1日目:111名、2日目:96名)に及び、研究発表として、常設セッションである「汽水域一般」で1名、「流動解析」で4名、「水圏生態研究」で13名、環境変動は「環境変動解析」で5名、スペシャルセッションである「完新世のおける汽水域およびその周辺の環境改変」で7名、特別講演3名の計33名の方から最新の研究成果についてお話がありました。特別講演は、オンラインの利点を活かすために海外で活躍中の2名の方にもお話していただきました。9日には香港大学の安原博士に、10日にはアリゾナ大学のデットマン博士に、本国から微化石や安定同位体比を用いた研究に関する話を伺うことが出来ました。また、10日の講演の最後には、九州大学の鹿島博士に韓半島の珪藻遺骸に関する報告を行っていただきました。本学からは、エスチュアリー研究センターが所属する研究・学術情報機構の機構長であり、島根大学の学術研究・イノベーション創出担当理事でもある秋重理事に、ご挨拶いただきました。また、長年研究発表会において展示ブースを出して下っているJFEアドバンテック株式会社からは、オンライン開催ということで、海洋・湖沼調査に有用な研究器機に関する紹介ファイルをいただきましたので、休憩時間に提示させていただきました。
初のオンライン開催ということで発表時の切り替えや質疑応答に関する混乱が予想されたのですが、心配していたような事態は起こらずに、予定通り進行することが出来ました。質疑応答は口頭による質問とチャットの2つを並行して行われましたが、チャットによる質問は、質疑応答時間終了後にも個別にやり取りが可能な為、より議論を深めることが可能になったと感じました。研究発表会では、学生賞として「汽水域研究会会長賞」と「エスチュアリー研究センター長賞」が設けられております。例年、学生以外の参加者の方に採点をお願いし、紙の採点表に記載をいただいていますが、今年はオンライン上に採点フォームを準備して、記入していただく形としました。採点してくださった方々、この場を借りてお礼申し上げます。近日中にエスチュアリー研究センターのホームページ上に、受賞者案内を行うと共に、受賞者に賞状を授与いたします。研究発表会は汽水域研究会会長である三瓶教授が閉会の挨拶を述べられ、機関紙LAGUNAの近況や初のオンライン開催の運営や参加への謝辞を述べられました。
参加者の方、運営の方々、ご参加ありがとうございました。これからもエスチュアリー研究センターと汽水域研究会をよろしくお願いいたします。
安原盛明博士の発表
Dettman博士の発表
鹿島薫博士の発表