日中共同研究第2回ワークショップが中国青島で開催されました(03/18-20)
公開日 2025年03月24日
2024年度から開始したJSPS-NSFC二国間共同研究「ダムからデルタにおける持続的管理:黄河における先導的な取り組みから学ぶ」の第2回会合が中国側の代表機関である中国海洋大学において、2025年3月18〜20日に開催されました。第1回会合は、2024年10月11日に島根大学において開催され、中国からは代表者のWu Xiao教授が参加しました。第2回の今回の会合では、日本からは代表者の齋藤 文紀(島根大学エスチュアリー研究センター)を含めて、香月 興太(島根大学同上)、成瀬 元、藤島 誠也(京都大学)、齋藤 有(徳島大学)、山田 昌樹(信州大学)が参加しました。双方から取り組みを報告するワークショップが18日に開催され、19日に黄河の河口への巡検、20日は中国側で採取したコアの共同分析を行いました。
世界でも稀有な堆積物運搬量を示す黄河は、河川からの堆積物懸濁物濃度が大きく、海域に入った時に海底に沿って流れるハイパーピクナル流が発生することが知られています。この研究では、このハイパーピクナル流が形成する堆積物を中心に、黄河のダムにおいて人工的に行われている放流によるハイパーピクナル流とデルタでの堆積、冬季の再懸濁に焦点をあてて、デルタの維持管理を目指した研究が行われています。
次回の会合は2025年10月に日本での開催が計画されています。