神西湖で採取した湖底堆積物中の元素変動を測定中です
公開日 2026年08月28日
「神西湖環境回復プロジェクト」との共同研究の一環として7月末に採取した神西湖の湖底堆積物試料を、現在当センターのXRFコアスキャナーITRAXで元素分析を行っています。
XRFコアスキャナーとは、物体を動かしながら物体表面にX線を照射して発生した蛍光X線を解析することで、その物体に含まれる元素を連続観察できる機械です。古環境分野では主に湖底や海底の堆積物に含まれる元素を分析します。
湖底堆積物に含まれる元素は、湖に流れ込んできたものや湖の水質に応じて変化するため、湖底堆積物中の元素変動から湖の過去の環境を推測することが可能です。また、複数の堆積物試料の元素変動を比較することで、湖内の一カ所のみの変化ではなく、湖全域にわたる環境変化を推測することが可能です。今回、神西湖では10地点で堆積物を採取しましたので、今後10地点の元素変動を比較し、神西湖の環境変化を復元する予定となっております。
神西湖の湖底堆積物の元素分析に関しては、8月9日の島根日日新聞および8月25日の山陰中央新報に掲載していただきました。

写真1.半割された柱状堆積物。元素のスキャンを行うためには、堆積物の表面が平らになっている必要があります。その為、パイプで採ってきた堆積物を真っ二つに割って、中の堆積物断面を露出させます。

写真2.半割した堆積物をXRFコアスキャナーの試料台に置きます。試料台は自動で動き、堆積物の上から下までX線をあてます。

写真3.XRFコアスキャナーに関して説明する瀬戸先生。

