第135回汽水域懇談会 -川井田 俊 博士- のお知らせ(07/04)

2018年6月20日

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 第135回の懇談会は川井田 俊 博士(島根大学 研究・学術情報機構 エスチュアリー研究センター 助教)の話題提供で行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。


第135回汽水域懇談会

題目 : マングローブ域におけるカニ類の分布とセルロース分解能との関係
話題提供者 : 川井田 俊 博士 (島根大学 研究・学術情報機構 エスチュアリー研究センター 助教)
日時 : 2018年7月4日(水) 17:00–18:00
場所 : 島根大学 研究・学術情報機構 エスチュアリー研究センター 2階セミナー室(201号室)

【発表の概要】
 熱帯・亜熱帯に分布するマングローブ林とその周辺の干潟(以下、マングローブ域)には多様なベントスが生息することが知られ、特にカニ類は種数と個体数で優占する動物群である(図1と2)。マングローブ域のカニ類は主要な低次消費者として食物連鎖を維持したり、有機物分解を促進したりするなど、生態系において極めて重要な役割を果たしている。マングローブ域のカニ類の多くは表層堆積物食者であり、主に底土表面の有機物を餌としている。この有機物の起源は主にマングローブなどの高等植物に由来するデトリタス(以下、植物デトリタス)であるが、これらは難分解性のセルロースを主成分とするため、カニ類をはじめとするベントスが餌として直接利用することはほとんどないと言われてきた。しかし、これまでの演者の研究により、植物デトリタスが多く存在する温帯の塩性湿地に棲むカニ類がセルロース分解酵素をもち、植物デトリタスを直接利用していることがわかった。また、その酵素活性(すなわち、分解能)がカニ類の分布に影響を及ぼしていることも明らかとなった。
 今回の講演では、温帯塩性湿地でみられる現象がマングローブ域でも当てはまるのかどうかを検証した演者の博士論文研究の内容を中心に、マングローブ域のカニ類の分布と餌資源利用・セルロース分解能との関係について紹介する。


掲示用ポスター

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