新種および日本初記録種のワラエビ類を発見-大澤正幸 エスチュアリー研究センター客員研究員-

2019年2月21日

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 新種および日本初記録種のワラエビ類を発見した論文がこの度出版されました。本研究は、大澤正幸研究員(島根大学エスチュアリー研究センター客員研究員)と沖縄美ら海水族館の東地拓生飼育職員との共同研究で、新種の「シマツノコシオリエビ」の展示が沖縄美ら海水族館で現在行われています。


発見された「シマツノコシオリエビ」 学名:Eumunida balteipes

<発表概要>
沖縄美ら海水族館において展示中の「コシオリエビ」が新種と判明
大澤 正幸 (エスチュアリー研究センター 客員研究員)

 沖縄美ら海水族館において、10年以上にわたり「ミナミツノコシオリエビ」として展示を継続してきた種が、実は新種であったことが判明しました。本新種「シマツノコシオリエビ Eumunida balteipes」の記載論文を、沖縄美ら海水族館の東地拓生氏との共同研究として、2019年2月14日に出版しました。
 「シマツノコシオリエビ」は、沖縄県久米島にある沖縄県海洋深層水研究所の取水口(設置水深: 612 m)より、深層水と共に汲み上げられることにより得られています。この新種は、ニューカレドニアから記載されているE. sternomaculataに類似していますが、胸板や鉗脚の形態が異なっています。日本近海から記録されている、ツノコシオリエビ属の11番目の種となります。
 本種は3月末までの予定で沖縄美ら海水族館において生体展示されており、貴重です。沖縄島に旅行などで訪れた際には、ぜひ「シマツノコシオリエビ」および興味深い様々な「深海動物」を実際にご覧になっていただけたら幸いです。
 深海のみならず、汽水から浅海にかけても、まだまだたくさんの生物が発見・記載されるのを待っています。海域の生態系の理解を進める上でも、こうした「基盤的研究」の知見を積み重ねることが大切です。

<発表雑誌>
雑誌名,巻,頁: Zootaxa, 4555 (3): 319–330
掲載日: 2019年2月14日
論文タイトル: Two large squat lobsters of the superfamily Chirostyloidea (Crustacea: Decapoda: Anomura) from the Ryukyu Islands, southwestern Japan, with description of a new species of the genus Eumunida Smith, 1883.
著者: Masayuki Osawa & Takuo Higashiji
論文要旨:  Osawa, M., Higashiji, T., 2019. Two large squat lobsters of the superfamily Chirostyloidea (Crustacea: Decapoda: Anomura) from the Ryukyu Islands, southwestern Japan, with description of a new species of the genus Eumunida Smith, 1883. Zootaxa, 4555 (3): 319–330.

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