第151回汽水域懇談会 -鎌滝 孝信 博士-【03/30開催】

公開日 2021年03月16日

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 第151回の懇談会は鎌滝 孝信 博士岡山理科大学 理学部 基礎理学科 教授)の話題提供でオンラインにより行います。皆様のご参加をお待ちしております。
掲示用ポスター


第151回汽水域懇談会

題目 : ミニワークショップ「日本海沿岸での津波堆積物の検出:日本海東縁と山陰での事例」北東北日本海側における古津波研究の現状
話題提供者 : 鎌滝 孝信 博士(岡山理科大学 理学部 基礎理学科 教授)
日時:2021年3月30日(火) 15:00–16:30
山陰地域での津波堆積物の調査成果の紹介も鎌滝氏の講演の後に行います。
「山陰地域で見つかったイベント堆積物」酒井哲弥(島根大学 総合理工学部 地球科学科教授)

オンライン開催(Zoomを利用):事前登録して頂いた方にZoomのURLをお送りいたします。 参加希望の方は、3月26日(金)正午までに<kisui@soc.shimane-u.ac.jp>へご連絡ください。

【発表の概要】
 日本海東縁部では,1833年庄内沖地震,1964年新潟地震,1983年日本海中部地震および1994年北海道南西沖地震など,19世紀から20世紀にかけて津波を伴う大きな地震がいくつか発生し,沿岸各地に被害をもたらしてきた.しかしながらこれらの地域では,それ以前の地震や津波に関する歴史記録に乏しいため,日本海東縁部における地震・津波の長期予測に関する精度は十分とはいえない.そこで我々は,古地震・古津波に関する証拠を集め,地震・津波被害の将来予測に資する情報を整備することを目的として,秋田県および青森県の北東北日本海沿岸域において古津波の痕跡に関する調査を進めている.その結果,調査地域から津波によって形成された可能性のある堆積層が複数枚みいだされてきた.
 本講演では,地層やそこに含まれる化石を調べることで,地球環境の変化や地震,津波といった自然災害につながるような事象が過去にその場所で発生していたことを読み取ることができるという研究事例を紹介したい.また,北東北日本海沿岸における津波堆積物研究から推定される過去の津波について,現時点で得られている知見について意見交換をしたい.


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