日本学術会議公開シンポジウム 「最終氷期以降の日本列島の気候・環境変動と人類の応答」(エスチュアリー研究センター共催)のお知らせ
公開日 2023年04月25日
エスチュアリー研究センターが共催する、日本学術会議主催の公開シンポジウム「最終氷期以降の日本列島の気候・環境変動と人類の応答」が、下記の内容で開催されます。皆様のご参加をお待ちしております
登録頂いた方には、6月8日10時過ぎに、ZoomウェビナーのURLをお送りしました。
登録した方で、このメールを受信していない方は、こちらまで連絡してください。
エスチュアリー研究センター(担当:齋藤)
Email. ysaito@soc.shimane-u.ac.jp
主 催:日本学術会議 地球惑星科学委員会国際連携分科会、地球・人間圏分科会
共 催:日本第四紀学会、島根大学エスチュアリー研究センター
後 援:日本旧石器学会、日本人類学会、地球環境史学会、日本考古学協会
<国際基礎科学年2022関連事業>
日 時:令和5年6月11日(日)13:00~17:20
場 所:オンライン開催(事務局主会場:島根大学)
参加費:無料
参加方法:上記CTAボタンよりご入室ください
申し込みされた方に、ZoomのURLをお送りします。
申込締切:2023年6月7日(水)
参加者:先着500名
大会ポスター
開催趣旨:
今よりも暖かかった12万年前の最終間氷期を過ぎると、地球は最終氷期と呼ばれる寒冷な気候に移行しました。ヒト(現生人類)は、この最終氷期にアフリカを離れユーラシアへ、またオセアニアや南北アメリカに広く拡散していきます。日本列島には3万8千年前にヒトが生活していたことがわかっています。
最近の十数年間に、古気候、古環境や人類・考古の研究は大きく進展し、多くの新しい発見がありました。本シンポジウムは、人類はどのように気候変動や環境変動に応答し現在に至ったかを、日本列島を中心に古気候、古海洋、人類、考古の各専門分野の最前線で活躍する人たちが、最新の研究成果とともに紹介します。
プログラム:
13:00-13:10 開会挨拶・趣旨説明 資料
齋藤文紀(日本学術会議連携会員、島根大学エスチュアリー研究センター長・特任教授)
13:10-13:30 「過去15万年間の気候変動」講演資料
阿部彩子(日本学術会議連携会員、東京大学大気海洋研究所・教授)
13:30-13:50 「現生人類がたどってきた道」講演資料
海部陽介(日本学術会議連携会員、東京大学総合研究博物館・教授)
13:50-14:10 「アイスエイジから現在までの海水準:ヒトは歩いて海峡を渡れたか?」講演資料
横山祐典(東京大学大気海洋研究所教授)
14:10-14:30 「最終氷期における日本周辺の海洋環境」講演資料
郭 新宇 (愛媛大学沿岸環境科学研究センター長・教授)
14:30-14:40 休憩
14:40-15:00 「年縞から見た「暴れる気候」と人間の歴史」講演資料
中川 毅 (立命館大学古気候学研究センター長・教授)
15:00-15:20 「日本列島の現生人類文化の出現、定着、変化」講演資料
出穂雅実(東京都立大学人文社会学部・准教授)
15:20-15:40 「古代ゲノムから見た日本列島の現生人類」講演資料
太田博樹(東京大学大学院理学系研究科・教授)
15:40-15:50 休憩
15:50-16:10 「樹木年輪から見た年から十年単位の気候変動」講演資料
中塚 武 (名古屋大学大学院環境学研究科・教授)
16:10-16:30 「縄文・弥生社会の環境構築」講演資料
松本直子(岡山大学文学部教授)
16:30-17:10 綜合討論
司会 長谷部徳子(日本学術会議連携会員、金沢大学環日本海域環境研究センター・教授)、出穂雅実(東京都立大学人文社会学部・准教授)
17:10-17:20 閉会挨拶
諏訪 元 (日本学術会議連携会員、東京大学総合研究博物館・特任教授)
世話人:齋藤文紀(島根大学)、出穂雅実(東京都立大学)
注:国際第四紀学連合(INQUA)は、地球の歴史において最も新しい過去258万年間の「第四紀」を対象に、様々な学問の視点から多角的また学際的に第四紀の研究を推進する唯一の国際学術団体であり、国際学術会議の正式メンバーです。日本学術会議の国際連携分科会に属するINQUA小委員会は、INQUAの日本代表機関として、日本学術会議の第1部と第3部に属する会員や連携会員などを中心に構成されており、本シンポジウムを企画・運営しています。2020年に国際地質科学連合から正式承認された「チバニアン」は、第四紀を構成する更新世と完新世のうち、中期更新世の正式名称になります。また本シンポジウムの最終氷期以降は、後期更新世から完新世にあたります。